チームワークとは・・・

　甲子園に出場する高校野球のチーム紹介などで「チームワークが良い」という表現がよく使われますが、この言葉の意味を誤解されている方が少なくありません。 多くの方が、選手同士の仲が良いことだと思っています。

　しかし、チームワークを英語で書くと Teamwork で、分解すれば Team と Work に分かれます。 文字通り、チーム（集団）での共同作業（仕事）というのが本来の意味です。 共通の目的を持ったチームを作り、その達成のために役割を分担して、それぞれの任務を遂行することが、チームワークです。 従って、集まったメンバーが目標達成のために最適な体制をつくって、効率的に成果を上げることが「チームワークが良い」状態なのであって、メンバー同士の仲が良いかどうかはチームワークとは関係ありません。

　もちろん、集団で作業を行う上では、それぞれが密に連絡をとって情報を共有することは重要です。 しかし、仲が良いからと言って、必ずしも必要な情報が共有できているとは限りません。 この点を勘違いしてチームワークという言葉は使われることが多いのです。

　個人のレベルで見れば、「目標が何か？」と「そのために何をするべきか？」がきちんと理解されていて、またその目標達成に向けて「高い意欲」を持っていることが「チームワークが良い」状態です。

　チームが勝利するために、個々人が何をしないといけないかを分かっているチームが強いことは、言うまでもありません。 単なる仲良しクラブではダメなのです。 チームワークは、以下のものが揃ってはじめて良いと言えるのです。

《 Appendix 》
　管理者に求められる心得と、人を育てる上での心得として、長く引用されている明言をそれぞれご紹介します。