中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格です。 資格取得者は中小企業支援法に基づき、経済産業大臣から「中小企業の経営診断の業務に従事する者」として登録されます。 名称独占資格であり、この資格を持たなくても経営コンサルタントになることはできます。 しかし資格取得者は、一定以上の知識と能力があることを公的に証明されますので、信用を高めることができます。
中小企業診断士になるためには、中小企業診断士試験に合格し、その後に実務補習を修了することが必要です。
資格試験は、マークシート形式で行われる1次試験と、筆記試験と面接試験(口頭試問)で行われる2次試験から構成されています。
また2次試験合格後には、合計15日間の実務補習を受講して、診断実務を経験することとなります。
これらの条件を満たすと、中小企業診断士としての登録が可能となります。 中小企業診断士試験の最終的な合格率は、例年3%から4%程度で、合格人数は700人から800人程度です。 合格率から見ると、国家試験の中でも難易度が高いと言えます。 ただ国家資格としての歴史が短く、一般的な知名度は高いとは言えません。 これは資格取得者数が2万人未満と 司法書士、税理士等の資格に比べて少ないことと、資格所有者で独立開業している人数が少ないことが理由として考えられます。 また金融機関や民間企業に勤務する方は、自己啓発のためにこの資格を取得することが多く、そのまま企業内診断士として活動されることが多いようです。 そのため、中小企業診断士は日本版MBAとも呼ばれています。 以上が中小企業診断士の概要です。 次ページ以降では、中小企業診断士資格取得に興味のある方に向けて、試験情報と私の経験からのアドバイスを掲載しています。 次ページ: 中小企業診断士 1次試験 |
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