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(4)中小企業診断士実務補習


(1)実務補習の概要

 中小企業診断士試験に合格後、診断士登録の要件となっているのが実務補習です。 2008年2月に行われた中小企業診断士実務補習に参加した経験から、簡単にその内容を紹介します。

 実務補習には、5日間コースと15日間コースがあります。 診断士登録を行うためには、2次試験合格後3年以内に合計15日の補習を受けなければなりません。 従って、合格後すぐに登録したいのであれば 15日間コースを、スケジュールの都合がつかない時や登録を急がない場合は 5日間コースを受講することになるでしょう。 なお実務補修は、2008年には2月、7月、9月の3回実施されています。 但し、15日間コースは2月のみの実施ですので、予定に合わせて適切なコースを選択しておく必要があります。

 私は今回、15日間コースを受講しました。 15日間コースでは、5日間の企業診断実務を、3回行うことになります。 実務補習では、4名から6名程度のグループが作られ、それぞれのチームに助言を行う指導員が付きます。 このチーム分けは、中小企業診断協会の方で、事前に行われます。 そして 3社の企業診断実務を、このチーム単位で3社続けて実施します。 (但し、例外もあるそうです)

 今回2008年2月の実務補習日程は、下記の通りでした。 これは15日間コースのものですが、5日間コースの場合は 最初の 1社目の日程のみとなっていました。
 1社目: 2月1日(金)、2日(土)、10日(日)、11日(月)、12日(火)
 2社目: 2月15日(金)、16日(土)、23日(土)、24日(日)、25日(月)
 3社目: 2月28日(木)、29日(金)、3月8日(土)、9日(日)、10日(月)


(2)実務補習の詳細

 実務補習は1社あたり5日間となっています。 この5日間は上の日程を見れば分かるように、前半の2日と後半の3日に分かれています。 また作業を効率的に進めるためには、事前準備が必須ですので、1クールは約2週間と考えると良いでしょう。

 まず事前準備は、集合研修の始まる5日程度前に、指導員から提供される診断先企業の資料を確認することから始まります。 資料の内容を十分に確認して把握しておかないと、初日のヒアリングを順調に進めることが難しくなります。 メンバーが集合して作業を進められる時間は限られていますので、時間を有効に活用するために、事前準備は重要です。

 実務補習の前半の2日は、診断先企業へのヒアリング実施と、そこから分かる事実関係をまとめて、提言の方向性を決める作業を行います。 初日の午前中は、チーム全員でヒアリング時に確認する内容をまとめます。 続いて午後には、診断先企業に伺い、事前に準備した質問を行います。 ヒアリングに費やすことができる時間は診断先企業によって異なりますが、およそ2時間が目安になります。 診断先企業の方と直接話せるのはこの機会だけですので、ここが前半のヤマ場となります。 その後は、ヒアリングで分かった事実関係をまとめ、診断先企業の課題・問題点と今後の改革・改善の方向性を、大筋でまとめます。 私の経験では、2日目の午後にメンバーの役割分担を決めて、それぞれの担当範囲の課題と対策をまとめることになりました。 ただ作業の進め方は、指導員やメンバー構成によって異なることが多いと思います。 いずれにしても集合研修の後半開始までに、それぞれのメンバーが決められた作業をまとめておくことが必要です。

 実務補習の集合研修3日目は、研修2日目に決めた役割分担に基づいて、個々に作成した資料の内容を確認します。 その上でチーム全体での提言の方向性を再検討し、それを個々の資料にも反映させ、内容を高めていきます。 そのため3日目の午後から4日目は、個人で作業する時間が多くなります。 ただ適宜内容を見せて確認しあいながら進めないと、最終的に内容にブレの無いものを作り上げることは困難です。 そして最終的に資料をまとめあげ、4日目の夜には提案資料を製本するなどの作業を完了させます。

 5日目は、午前中は診断先企業に提出する資料の最終確認と、個々の担当範囲のプレゼン内容の最終確認を行います。 そして午後からは診断先企業に赴き、最大のヤマ場である提言のプレゼンテーションを行います。 私の場合では、個々のメンバーがパワーポイントの資料を作成して、プロジェクターを利用してプレゼンを行いました。 しかしながら、プレゼンの方法は、指導員やメンバーの考え方によって異なるでしょう。 これを無事に完了できれば(欲を言えば、診断先企業の方々からお礼の言葉をいただくことができれば)、実質的な実務補習は終了です。 その後は、中小企業診断協会に戻り、そこで今回作成した資料を提出するなど、事務処理を行って完了となります。 これらの一連の作業がグループ全員で楽しく進められ、更にプレゼンが高く評価されていれば、打ち上げで美味しいお酒が飲めるでしょう!

 なお実務補習の最終日には、修了証書授与式が開催されます。 この際に、経済産業大臣への診断士登録申請の受付や、中小企業診断協会への入会受付が行われます。 これらの手続きは、後日に個人で行うことも可能ですので、必ずしも焦って行う必要はありません。 以上が、実務補習の内容です。


(3)実務補習のQ&A

Q1.実務補習は、厳しい研修でしょうか?
A1.はい。 私のケースでは、特に1社目は かなり睡眠時間を削って対応していました。 午前9時から午後5時で終わる安易な研修とは思わない方が賢明です。

Q2.実務補習のメンバーはどのようにして決めているのでしょうか?
A2. 指導員の方に聞いたところでは、できるだけ年齢層が固まらないように配慮して、無作為に分けているということでした。

Q3.実務補習の楽しい点は?
A3.診断先企業の方から、プレゼン終了後にお礼の言葉をいただくと、それまでの疲れが吹き飛ぶほど充実した気持ちになれます。 また日頃は知り合うことのない違う業界の方々と情報交換できることが、非常に有意義で面白いです。

Q4.受講費用はどのくらい かかりますか?
A4.15日間コースで12万3000円の受講料がかかります。 受講費用以外に、交通費(場合によっては宿泊費)は自己負担ですので、15日間トータルでは結構な負担となります。 また資料作成費用の補助金が診断協会から1万2000円出るのですが、診断先に提出する資料のカラー出力費用などで、ある程度の自己負担が発生すると考えておいた方が良いと思います。

Q5.実務補習の受講を、他人にも勧めますか
A5.はい!! メンバーに恵まれれば、楽しく貴重な経験ができます。


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