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(3)中小企業診断士2次試験


(1)2次試験の概要

 中小企業診断士の2次試験は、筆記試験と口述試験の2回に分けて行われます。 毎年9月上旬に受験申込の受付が行われ、10月下旬の日曜日に筆記試験が、12月中旬の日曜日に口述試験が実施されています。 2007年の2次試験は、9月3日から 9月18日までが受験申込受付期間で、試験は下記日程で行われました。

 10月21日(日) 筆記試験
  10:00 - 11:20 事例1
  11:40 - 13:00 事例2
  14:00 - 15:20 事例3
  15:40 - 17:00 事例4
 12月16日(日) 口述試験
 口述試験の試験時間は、個別で事前に指定されます。

 2次試験の特徴は、筆記試験は1日だけであることと、その結果で口述試験に進める受験者が選抜されることが挙げられます。 従って、1次試験を含めると計3回の試験に合格することが必要です。 筆記試験は各80分の記述式問題を4事例受けます。 配点は全ての事例が100点満点で、4事例400点満点となっています。

 2次試験の受験資格は、1次試験合格者に限られています。 1次試験合格年と翌年の2回、1次試験合格者は2次試験を受験する資格があります。 なお 2次試験の筆記試験に合格した者は、その年に限り口述試験を受けることができます。

 次に筆記試験に合格するには、4事例の平均点が60%以上で、かつ、1事例も40%未満が無いことが条件となります。 また口述試験では、口述試験の評定が60%以上であることが基準となっています。

 筆記試験の合格発表(口述試験を受ける資格を得た方の発表日)は 毎年12月上旬で、2007年は12月7日に行われました。 口述試験を含めた最終的な合格発表は 毎年12月下旬に行われており、2007年は12月26日に発表されました。 発表の方法は、本人への配達記録郵便の送付と、中小企業診断協会のホームページへの合格番号掲載、ならびに北海道、東京、愛知、大阪、広島、福岡の各支部での合格番号掲示が行われます。


(2)2次筆記試験の内容

 2次試験は、4つの事例問題が出題されます。 試験時間はそれぞれ80分で、事例1から3は合計700文字程度の記載が求められますので、時間に余裕はありません。 事例4はそれらに比べると時間に余裕がありますが、事前準備が足りないと時間が足りなくなることもあるでしょう。

 筆記試験の内訳を簡単に記載すると、50%は国語の問題、20%は財務・会計の問題、10%はIT関連の問題、残りの20%は知識問題と言えると思います。 あくまでも私見ですが、国語(読解力と論述力)の比重が高いため、当日の調子に左右されることを覚悟しておくべきです。 そのため、確実に得点を積み上げるためには、事例4の財務・会計の計算問題を正解することが求められます。 それ以外の事例問題は、不確定要素が高く、とにかくベストを尽くすしかないと割り切ることをお勧めします。

 事例1は、人事に関連した内容を多く含んだ組織に関する問題です。 どの事例についても言えるのですが、何に関する問題なのかを意識して回答することが、筆記試験では求められます。 問題文は何とでも回答できる漠然とした内容ですので、各事例で求められていることが何かを、意識して取り組むことが必要です。 事例1は組織論と経営戦略論が主題ですので、マーケティングなど異なる分野の記述をしなければ、それなりの得点が見込めると思います。 問題文が読みづらいため苦手にする人も多いようですが、難易度は事例2や事例3と変わりません。

 事例2は、マーケティングに関する内容が多く出題されます。 問題文が読みやすく、やさしい印象を持ちやすいのですが、決して簡単では無いということを認識して取り組むべきです。 事例1が終わった時点で組織論や経営戦略論は頭から消し去って、マーケティングの知識を総動員しましょう。

 事例3は、運営管理に関連した問題が出題されます。 時系列で事実関係を把握し、問題点を正確に捉えることができれば、生産管理の知識が不十分でも対応は可能です。 国語の問題だと思って、落ち着いて取り組んでください。

 事例4は、財務・会計に関する問題が出題されます。 計算問題が多く出題されますが、電卓が使用できるので、1次試験よりも時間に余裕が持てます。 ここを確実に得点することが、合格への近道です。

 私は文字を書くのが遅いので、解答用紙に700字記載するのに30分近い時間がかかってしまいます。(実際に、模範解答を書いて所要時間を計ってみました) そのため、考える時間と答えを記載する時間を分けて、対応していました。
 また専門学校の模範解答は、必ずしも正解とは言えませんので、そのことを認識しておいて下さい。 この試験で大切なことは、各事例ごとに首尾一貫した内容を記載することだと思います。 回答内容が問題ごとにバラバラな回答だと、論述式では高得点は望めません。


(3)2次口述試験の内容

 筆記試験の結果によって、口述試験へ進めるかどうかが決まります。 例年の結果を見ると、口述試験で不合格となる人は非常に少ないので、筆記試験が事実上の最終試験であり、口述試験は最終確認の意味を持っています。 そのため、必要以上に緊張しなければ、合格することは難しくありません。

 口述試験会場では、受験者は控室に通されます。 そこで受付を行い、時間が来ると別室の試験会場に案内されます。 この時に案内してくれる方は、面接が終わるまで別室のところで待たれています。 この方の役割は、受験者の緊張をほぐすことと、振る舞いに異常な点がないかを見ている感じがしました。

 口述試験の所要時間は10分から15分程度です。 面接官は3名で、私の場合は、面接開始前にこれから行う面接内容の説明を行う役割の方が1名と、実際に質問をする役割の方が2名でした。 事前説明では、面接官の質問には、2分を目安に答えるように求められます。 そして口述試験が始まり、4つの質問をされ、それに順次答えていきます。 私のケースでは、事例1と事例2に関する質問を2問ずつ問われました。 最初の質問は「百貨店などにインストアショップを出店する場合のデメリットを説明してください。」でしたが、回答が不十分だったためか具体例を挙げるように追加の質問を受けました。 それ以外は、特に問題なく進み、10分程度で終了となりました。

 事前準備は、2次試験の筆記問題を一通り読みなおしたのと、専門学校が無料で配布している想定問答集を入手して確認しました。 難しい質問がされるのではないかと不安に思っていましたが、筆記試験の設問内容に近い質問が多くて、正直助かったという印象でした。

 口述試験は、受験者を絞り込むことが目的ではありません。 冷静に受け答えができれば、合格できるものです。 従って、自信を持って挑むことと、試験会場では誠意を見せて対応することが、一番求められている内容だと思います。


(4)2次試験のQ&A

Q1.2次試験対策の勉強時間は?
A1.私の場合は、100時間程度かけて対策を行いました。 9月下旬から10月中旬までの約1か月で、集中的に取り組みました。 2次試験は知識も必要ですが、それ以上に文章力(分かりやすくて納得できる文章を書く力)が求められると思います。 その点に自信があれば、短時間で合格に近付くことは可能です。

Q2.2次試験対策として、どのようなことを行ったのか?
A2. 2次試験対策として、過去5年分の問題集を購入しました。 まず過去問のうち、5年前から2年前の問題を制限時間内で解きました。 問題集に付属している解答と比べることと、解説を読むことで、専門学校のノウハウを吸収しました。 更に同じ問題を短い時間で回答することを2度行い、解答へのプロセスを身につけると共に、時間配分の目安を持つことに努めました。 そして、試験の前週に前年の問題を解き、最終確認を行いました。 また2次試験対策として、専門学校が主催する模擬試験を1度受験し、加えて2日間の対策ゼミを1度受講しました。

Q3.独学で2次試験対策を行うことは可能でしょうか?
A3.難しいですが、可能だと思います。 Q2.のように、私の場合はほぼ独学と言える学習方法を行っていました。 専門学校で学習すれば利点も数多くあるでしょうが、強い意志や努力によって埋められる範囲のものだと思います。 但し、効率的に時間を使う上では、専門学校が出版している参考書を使うのが良いでしょう。

Q4.2次試験会場の雰囲気は?
A4.1次試験の時とは異なり、筆記試験会場の座席は全て受験者で埋まっていました。 そのため試験中は緊張感があり、私自身もずっと心臓が鼓動しているのを感じながら試験を受けていました。
口述試験は、人数が少なくて誰も話すことがないため、控室の空気は重くなっています。 試験会場では、試験担当者がリラックスできるように、雰囲気を和らげてくれます。

Q5.2次試験の受験費用は?
A5.2007年の受験手数料は、17,900円でした。 これ以外に、交通費や食費が必要です。 なお受験手数料は、口述試験に進んだ場合でも、追加費用は発生しません。


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